お投資の意義

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「お通しのたこわさでーす」

「え、頼んでないですけど?」

 

問答無用だった。

というか、小心者がいきなりそんなことを言えるはずもないので、実際にはそのような問答自体がなかった。

目の前にはおしぼりと頼んでいないたこわさ。なるほど、ウェルカムサービスか。粋な計らいだと思った。

 

会計後、領収書を見て驚いた。「お通し」としてしっかり代金が請求されていたではないか。

お通しとはなんぞや、頼んでもいないものを提供して金を取るとは何事かと憤ったことを覚えている。

 

時は過ぎ、酒を提供する店には広く「テーブルチャージ」という概念があることを知った。どうやらお通しはそのテーブルチャージの役割を兼ねているらしい。

テーブルチャージとはなんぞや、店に入るだけで金を取るとは何事かと憤ったことを覚えている。

 

更に時は過ぎ、テーブルチャージは鉄道や高速道路の初乗り料金、つまり交通費におけるターミナルチャージと同じ概念であることに気づいた。初乗り料金は普段から支払っていたし、別に電車に乗るたびに憤っていたわけではなかった。そこにきてようやく、私はあの日のたこわさを許し、お通しの意義を理解したのであった。

 

たこわさがお通しで出てきた経験ないんだけどね。

 

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成長したね!で終わっても良かったのですが、ついでなのでお通しによく似ているお投資の意義についても書こうと思います。

 

投資とは、将来の資産の増加に期待して現在の資産を投じることです。対象は株式だったり、不動産だったり、金(gold)だったりまあ色々あるわけですが、ここでは株式をピックアップします。不動産は初期投資額が大きすぎるし、金は資産を増やすというよりは保全の意味合いが強いし…その点株式は少額から始めることができ、大きなリターンも狙えるので投資対象として優れていると思っています。

 

 

資本主義なんだから、資本家になったほうがいい

 

なんか最近景気が良いらしいです。嘘つけと思うかもしれません。確かに普段の生活で景気の良さを感じることは難しいでしょう。お給料がどかどか増えることもないし、銀行に預けても全然増えないし。物の値段はちゃっかり上がってますけど。

ただ、企業の業績は好調のようです。決算を見ていると「過去最高益」とか景気のいい文言をよく見ます。

 

www.nikkei.com

 

では、業績が好調なのに給料が増えてないのはなぜ・・・?

それは、資本家である株主がその恩恵に与っているからです。

 

世に存在する大多数の会社は、株式会社という形態をとっています。株式を発行して出資者に購入してもらうことで事業に必要な資金を集めます。代わりに、事業で得た利益の一部を出資者に還元しています。その方法は主に以下の2通り。

 

  • 配当金として株主に配る。
  • 設備投資や事業拡大のために使って会社の価値(=株価)を上げる。

 

配当金の方をインカムゲイン、株価の値上がりのことをキャピタルゲインなんていいますが、どちらにしても株主の利益となるのです。

 

みなさんが活動時間の大半を費やし、上から客から詰められながら稼いだお金は株主の懐を潤すのに使われているわけです。株主は何もしなくても、寝転がりながらせんべいをかじりつつテレビを見ていても、そのまま寝落ちしても、お金が勝手に入ってくるのです。資本家は資本主義社会において最強です。

まとめると、せっかく資本主義社会に生きているんだから、資本家になってその恩恵を受けようじゃないかということです。

まあ、こんなこと言ってる自分も、生活のため世のため人のため株主のために、日々労働しているわけなんですが…

 

株はギャンブルですか?

 

ゆうても株なんてギャンブルじゃん、と思う人も多いでしょう。それはもちろん間違ってはいなくて、株はリスクのある資産だし、リスクがあるからこそリターンもあるわけです。

 

だからといって、ギャンブルだから危険、と決めつけて遠ざけてしまうのはもったいないです。というか、そんなに分の悪い勝負ではないと思います。だって世に蔓延る資産家はみんな株持ってるもん!

おそらくネットでよく見る広告が「30万を億にする手法!」とか「急騰銘柄教えます!」みたいなあやしいものばかりなのが、株=ギャンブルのイメージを助長している気がします。

その手の短期的な値上がりに賭ける手法は、確かにギャンブルです。間違いない。というかあれは「投資」ではなく「投機」です。素人がそんな手法を取っても、圧倒的な資金と情報を持っている機関投資家(証券会社や投資銀行など)にはまず勝てません。

逆に、機関投資家と比べて個人投資家が唯一勝てるところがあるとすれば、購入した株が値下がりしていても配当金をもらいながら放っとくとか、情勢があやしいから市場に参加しないでおこうとか、そういう「待ち」の戦略が取れるところです。事業として投資をしているところは、やっぱり決算期ごとに結果を求められますからね。

じっくり時間をかけて値上がり益や配当金を享受していくのが本来の投資の姿だし、その方が一般人である我々としては資産を増やせるのではないかと考えています。株価がどんだけ下がろうが、売るときにプラスだったらいいんですよ(極論)

まあそれでなくとも、配当金をもらっていたらいつの間にか値下がり分を補ってプラスになっていた、なんてこともありうるわけです。

つまり、短期の値動きではなく、長期的な視点で投資をすることが株式投資の本懐だと思っています

 

現金のほうが安心なのは間違いないけれど、今のほぼ無金利な状態で銀行口座に預金しておくのってもったいないです。預けてても全然増えないし、物価は上がってるしとなると、実質的に円の価値って少しずつ目減りしていってるのでは…?なんて考えてしまいます。そういう意味では預金は「円」という通貨への投資で、1円の価値が下がってしまえば資産が減るというリスクを負っているともいえるのです。(1円の価値は時代が進むに連れてどんどん下がってきています。昔の資料などを見ればわかりますが、昭和初期くらいまでは大卒初任給が数十円でした。)だからというわけではありませんが、余裕のある資金を銀行に眠らせておくくらいなら、少額でも株式資産などを持ってみることは重要なのかなと思います。

 

もちろん全ツッパしちゃだめだよ!

 

対戦ありがとうございました。