千葉ノスタルジック

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 LOVELIVE! SUNSHINE!! Aqours World LoveLive! ASIA TOUR 2019 東京(千葉)公演に合わせて千葉に行くことになったのだが、千葉といえば私が大学時代を過ごした思い出の地ということで、表敬訪問することにした。

 

自分が卒業した大学を訪れたことがあるだろうか?

同窓会があるとか、サークルに所属していたとか、後輩に知り合いがいるとか、そういう人なら訪れる機会があるかもしれないが、生憎私は在学中から交友関係を少数精鋭に絞り込んでいた。絞りすぎて回折現象を引き起こすほどの徹底ぶりであり、マーガレット・サッチャーもかくやと思われる鉄の意志で孤高*1を貫いた。その結果招かれて大学を訪問する機会はついぞなく、こうして一人招かれざる客として訪問するに至ったのである。

改めて問おう。自分が卒業した大学を一人で用事もなく訪れたことがあるだろうか?

 

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その日は4月中旬、つまり新歓の季節であり、各サークルが血眼になって新入生を狩り取ろうと躍起になる時期である。

「全学が新歓した」

なんてキャッチコピーをつけたくなるくらいにそれはもう、活気に満ちていた。

なんというか、“陽”の空気に溢れているんだよね、キャンパス全体が。あとみんな若い。

自分がここを去って3年しか経っていないのだが、それは疎外感を覚えるのに充分な時間だった。ここにいるのが場違いに感じるというか、キャンパス全体がよそよそしい。しかし、別にキャンパスが変わっていたわけではない。在学中にリニューアルしておしゃれに変身した図書館も、ライセンと呼ばれていた売店も、団地と形容されていた工学部棟も、当時のままだった。

変わってしまったのは自分の方か…なんて力なく笑い合う仲間も、そこにはいなかった。

 

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一方で大学周辺の街の方には大きな変化があって、私が当時ひたむきに通いつめた近所のスーパーが消滅していた。これは衝撃だった。今の学生はどこで日々の買い物をしているのだろう。駅前にも大きなスーパーがあるのでそっちに行っているのだろうが、彼我の距離は徒歩7分ほどあり、これは結構な差ではないかと思うのだ。

何にせよ、思い出の場所が消えているというのは結構心に来るものがあった。スーパーでこれなのだから、通っていた学校がなくなってしまったときの衝撃たるや、想像を絶する。

ただ、よくお世話になった定食屋は今も元気に営業し、大学生の腹を満たし続けているようでほっとした。勝手に落ち込んで、勝手に救われた。

 

よく出かけに行ったお隣の千葉駅も大きく変わっていて、駅ビルが完成していたり、と思ったら今度は駅前空間を再開発していたりと、目まぐるしい。千葉を去ってからというものパルコ閉店だの三越閉店だの暗いニュースばかり目にしていたため、「千葉ももうだめか…」なんて思っていたのだが、なんだかまだまだいける気がしてくる。

 

こうして思い出の風景と時間軸間違い探しをしながら、同時に劇場版の千歌ちゃんの台詞を思い出していた。

そうだ、なくならないんだ。

学校も立看板も街も駅もフクロウ交番も・・・えーっと、うろ覚えだ。早くBDがほしい。

とにかく全部、ここに残っている。

再確認し、晴れやかな気持ちで海浜幕張に向かった。

 

あ、千葉駅から海浜幕張は遠かったです。

*1:ぼっち