昔買ったVISAが値上がりー♪

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パリのノートルダム大聖堂が燃えたというニュースで昨日から落ち込みっぱなしだった。通ってたスーパーが消えてショックとか言ってる場合じゃなかった。フランス人でもキリシタンでもないのになぜこんなに悲しいのだろう。

しかしそんな日でもNY株式市場は好調で、中でも外国証券口座を開設して初めて購入した個別銘柄であるVISAが抜群の安定感で最高値を更新し続けている。

 

米国株に手を出したのは2017年の暮れ、12月のことで、2018年の初めに大きな下落があったためぶっちゃけ始めるタイミングとしてはあまりよくなかったのだが、他の銘柄が続々と含み損状態に転落していく中、唯一プラスで持ちこたえていたのがこのVISAだった。その後の回復も早く、今や買った時の値段から40%以上も値上がりしている。

 

VISAかわええのぅ…わしゃもうVISAしか使わんょ…

 

なんて思ってしまうくらい愛着があり、もはや生涯の伴侶にしたいレベルである。

基本的に個別銘柄への投資というのは結構リスクが高い行為なのであるが、私の数ある(言うほどない)保有銘柄の中でも一番安心感があるのがこのVISAだ。

 

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そもそもVISAがどういう企業なのかというと、クレジットカードを発行している会社・・・ではなくて、この世界にキャッシュレスの決済インフラを提供している会社である。

クレジットカードを持っている人ならほぼ全員VISAカードをお持ちだと思うが、VISAは別にカードを発行しているわけではないし、カード利用者の支払いを立て替えているわけでもない。彼らはただ、現金を使用しないで決済できる仕組みを提供して、そのインフラを使用した分の手数料やライセンス料を頂戴しているだけだ。

VISAとかMasterCardっていうのはあくまでそのカードが使用している国際ブランドであって、カードの発行や支払いの立て替えなんかはクレジットカード会社(クレディセゾンとか楽天カードとか)や銀行が行っている。

つまり、VISAは業界でいったら金融ではなくテクノロジーに部類されるんだろうね。

 

そのため、国際ブランド側としてはカード利用者が使い込みすぎて債務不履行に陥ろうが全く困らないし、利用者がどのカードを発行するか悩み抜いた結果どれを選択しようが、鼻歌交じりにルーレットで決めようが、カードを発行して利用する限り、絶対儲かるのだ。そして、インフラを構築した今新規投資をそれほどしなくてもじゃぶじゃぶお金が入ってくるため、営業利益率は60%超えというとんでもない数字になっている。

 

・・・え、こんなんどう転んでも絶対勝ちじゃん。

こう思わずにはいられなかった。人間が経済活動を続ける限り絶対に何かを購入するし、誰かがどこかで何かを買うその度にこの企業は儲かるのだから。

 

VISAはそんな国際ブランドの中でもトップに君臨している。トップシェアである以上店舗側としてもVISAの決済網を使えるようにしておかないと顧客を逃してしまう可能性があるわけで、最優先で対応するだろう。

もっとも、加盟店の数でいったらMasterCardの方が多いらしいけどね。とにかく、クレカ利用可の店ならこの2大ブランドはまず間違いなく利用できると言っていいだろう。

 

最近はキャッシュレス化が急速に進んでいる。いや日本においてはそんな急速ではないかもしれないが、これからどんどんキャッシュレス決済が主流になっていくことはもはや疑いの余地はない。そしてこの流れはVISAにとっては追い風だろう、と思っている。クレジットカードやデビットカードなんかはもちろんのこと、Apple Payを始めとしたスマホ決済だろうが、最近話題のPayPay等のQR決済だろうが、アプリ内でクレジットカードと紐付けをして、結局はVISA等の国際ブランドの決済インフラを使用して決済するのだ。

VISAが稼げなくなるとしたら、同業他社との競争に負けるか、全く新しい決済手段が主流になるかくらいしか思いつかない。そして、今や絶対的なブランドを築き上げたVISAが陥落することは考えづらい。この分野は新規参入が難しい、先行者有利の市場だろうからね。

 

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VISAはこれからも伸びていくと思うからずっと持っていたいな、というお話でした。

前述の通りこの会社はあまりコストを掛けずに稼ぐことができるためアンビリーバボーな利益率を誇っているが、その稼いだお金は現状主に自社株買いに使用されている。自社株買いを行うと市場に出回る株式の数が減り、1株あたりの価値が上がるため、株価が上昇するという仕組みだ。

代わりに今は配当が雀の涙ほどだけど、それも株価の上昇スピードに追いつけていないだけで増配自体は続いており、いずれ上がってくるだろう。これから先がますます楽しみだ。

 

ちなみに私は学生時代、初めて持つクレジットカードとしてJCBカードを申し込んだら断られたことがある。なんで?

そんなJCBは上場していないため、株式市場で買うことはできない。