権利のための闘争

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人類の歴史は、戦いの歴史である。

民衆は常に権利を手に入れるために戦ってきた。我々が今謳歌している自由も、過去の戦いの上に成り立っていることをゆめゆめ忘れてはならない。

 

一見平和な現代日本でも、やはり権利獲得のための闘争が繰り広げられている・・・

 

決着のときは近い

そう、3月の権利確定日がもうすぐなのです。

企業は誰が株主であるかを管理していますが、日々の取引で毎日いや毎秒入れ替わる株主を逐一把握できるわけもありません。なので株主の名簿は半年に1回つまり年2回更新していて、この名簿に載っている人が株主として配当金や株主優待品を受け取る権利を持ちます。

権利確定日というのは、株主名簿に載るための最終取引日のことで、この日の取引終了時に株をもっていれば、その企業の株主として名簿に記録されます。

株主名簿は月末に更新されますが、更新までに時間がかかるのでこの権利確定日は月末日の3営業日前になっています。3営業日なので、土日祝日があった場合日付がずれるため毎回微妙に変わります。2019年3月の権利確定日は26日(火)です。

 

つまり、極論を言えばこの権利確定日に株を購入し、翌日売ってしまっても株主として記録されるということです。

 

「じゃあ権利確定の瞬間だけ持ってればいいじゃん!」

 

そういう考えを持つ民が一定数いるためか、権利確定日に近づくと買いたい人が増えて株価は上がっていく傾向があります。そして、権利確定日の翌日、これを権利落ち日といいますが、この日は売りたい人が増えて株価がガクッと落ちる傾向もあります。(結構ガッツリ下がる。明らかに配当金の分より下がっていることもざらにあって、いやいやなんのために権利取ったんだよ…と思うこともしばしば)

この性質を利用して、予め買っておいた株を権利確定日直前の株価が上がってきたタイミングで売り払おうと考える人や、権利落ちで大きく下がったところを拾おうとする民もいます。

権利確定日付近の値動きは様々な思惑が交錯して面白いです。

 

優待が欲しい

日本企業はこの権利確定日を3月と9月に設定している企業が圧倒的に多いです。年度が4月で変わるからでしょうか。

我らがバンダイナムコホールディングス(以下バンナム)も、3月に権利確定します。

バンナムの株主になると、配当金と優待品がもらえます。今年の優待品がこちら

 

アートコレクションのテーマはラブライブ!サンシャイン!!(1年生3人)

 

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(ちなみに一昨年が2年生、去年が3年生だったので、予想はついてた。)

 

アートコレクションを獲得するためには4000ポイントが必要で、4000ポイント獲得するためには500株以上保有している必要があります。で、本日3月25日現在のバンナムの株価は5140円。

上がったなあ…今この銘柄は上場来高値(市場に上場して以来一番の高値)の付近をうろうろしています。去年の今頃は3500円くらいだったのですが…バンナムは順調なようです。

つまり今の価格で500株保有しようとすると260万円弱必要なわけで、結構ハードルが高い。

 

・・・万難を排して勝ち取りますとも。といっても以前から保有していたので、結構含み益(利益確定していない値上がり益。砂上の楼閣とも言う)があったりします。

というわけで現在500株保有しているのですが、おかげで総資産における現金の割合が非常に少なくなって、代わりにバンナム株の割合が高くなっており、とっても健全でない状態になっています。今の私はバンナムと一蓮托生といってもいいです。

 

株式投資は1銘柄に集中投資することは基本的に避けるべきで、様々な銘柄に分散させたほうがリスクが軽減できて望ましいです。どれだけ規模が大きい優良企業でも、落ちるときは落ちますから。一昔前のJALや、最近ではゼネラル・エレクトリックドイツ銀行なんかがいい例です。ドイツ銀行が万が一にも破綻したら悪夢の再来になるのでぜひとも持ち直してほしい・・・

 

なので、3月が過ぎたら少し資産配分を見直していこうかな、と思っています。

とはいえ、権利落ち日に株価が下落することはほぼ間違いないので、即日売り払うことはしないと思いますが。こういう権利落ちの下落は、大抵すぐ値段が戻るので(個人の見解です)、焦って売る必要はないと思います。

 

あ、もちろんバンナム以外にも優待品をくれる銘柄は数多くあります。様々な優待があるのが日本株の面白いところですね。

最後になりましたが、読んだことのない本の題名をタイトルに使ってしまってすまん!