バンダイナムコホールディングス第14回定時株主総会に参加しました
2019年6月24日、バンダイナムコホールディングス(以下、バンナム)の第14回定時株主総会に出席してきました。
バンナムは現在私のポートフォリオで保有比率が最も高い銘柄ということで、今後の経営計画や方針について特に注視していかなければならないと感じたからです。嘘です。去年行って楽しかったからです。
会場に入ったところで去年出迎えてくれたラブライブ!サンシャイン!!やプリキュアの展示はなくなっており、少々寂しい気持ちになりつつ受付に向かいました。
受付を済ませ速やかに会場入り・・・したかったのですが、議決権行使書に何も書かないまま持ってきてしまいました。ペンをお借りして解決したのですが恥ずかしいので皆さんは予め記入してから持っていきましょうね〜
(と思ったら記入がない場合賛成したものと見なされるようですね。議案に異議がない場合は無記入でも良さそうです)
今度こそ受付を済ませお茶を飲んで会場入り。ちなみに今回のお土産はガンダムでした。クリアファイルと多分メモ帳と恒例の花やしきフリーパス引換券でした。クリアファイルの下の文言、“CHANGE for the NEXT 挑戦 成長 進化”というのは、バンナムの中期計画(2018.4−2021.3)のスローガンですね。このクリアファイルかっこいい。
ちなみに去年の花やしきフリーパス引換券は未使用のまま期限を迎えました。
さてさて、今年の総会はどんな感じかな?
第一第二議案のとこは読まなくてもいいです
事業報告
2018年度も前年度に引き続き過去最高益を達成したということで、めでたいことでした。報告を読み上げるナレーションですが、一昨年、昨年は伊波さん、斉藤さんとサンシャインの声優さんが2年連続で(ダブルミーニング)担当していたので今年は逢田さんかなと思ってたら古谷徹さんでした。今年でガンダム40周年というのは盲点でしたね。
では来年は?ガンプラが40周年らしいです。来年もそっちかな、どうなるかな。
質疑の方は、業績は文句なしに良かったため特に業績に関する突っ込みはなく、(質問者の推しコンテンツの)今後の方針・展望に関する質問が多かった印象です(笑)。この辺はファンミ。ただ、最も規模の大きいネットワークエンターテインメント事業で売上高が増加したにもかかわらず営業利益が減少していた原因については指摘があり、それに対しては
「会計処理上の変更の影響で減少しているが、その影響を除けば(特に好調だった)昨年度と同水準となる。好調なのは間違いないので安心してほしい」
的な回答でした。
個人的にはトイホビー事業の売上高9.2%増に対して営業利益50%増という利益率の上がりっぷりの方が気になりました。何があったんでしょう、私、気になります!
ラブライブ!に関係がありそうだった質疑はランティス祭りについて。
不評も目立ったとのことですが(自分は行ってない)、映像音楽プロデュース担当の取締役である川城氏も現地参観およびSNS等によって状況は把握しており、今も参加者アンケートなどで意見を集めているので、その意見を次につなげていくとのことでした。ランティス祭りを今後も開催するかについてはこの場での明言は避けていましたが(それはそう)、次開催される場合はその辺の意見が汲まれて改善されることが期待できます。なので参加者は意見を言っておきましょう。建設的なのをね。
あと、「ライブイベントで若い顧客を取り込むために、学割を導入できないか」という質問もありました。これには「検討している」くらいの回答だったと思いますが、少し前に話題になっていた座席によって値段変えられないのか問題に通じるところがあるんですかね。難しいのでしょうか。
第一議案(剰余金の処分の件)
今期末配当はベースの18円に業績連動配当109円を加え127円。中間配当18円と合わせて年間で145円となりました。期末の方が圧倒的に配当が多いため、どちらかというと3月の権利確定日まで持っていたほうがお得ですね。ずっと保有してれば関係ないですが。
業績連動配当の割合が高く、過去最高益を達成した今期は配当額も過去最高になりました。反対に今後もし業績が悪化した場合、減配もありうるっていうことですよね。配当性向50%以上は維持する方針のようですが、上は何%まで許容されるのでしょう。これは訊けばよかったかな。今思いついちゃったね。
(利益に対する配当金の割合が配当性向なので、利益が減って配当額がそのままだと、配当性向は上昇します。100%になると利益を全て配当としてばらまいてしまうことになり、健全な経営状態ではなくなります。)
優待や総会のお土産を充実させてほしいという意見もありましたが、優待はともかくお土産は株主が平等にもらえるわけではない(総会に参加した人しかもらえない)ため、あんまり力入れなくてもいいかな、と思います。優待は「この会社の株主である」という実感が湧くし個人的には結構好きなのでありかなと思いますが、やっぱり一番は配当という形で還元してほしいという気持ちがあります。優待も国外在住の株主には関係ないですし。
ただ、長期保有を促すという意味で、長期保有(n年以上)で優待に特典をつけるというのはありかもしれませんね。最近これやってるところ増えたし。
第二議案(取締役12名選任の件)
毎年恒例の取締役選任。取締役は毎年の株主総会の終了を持って任期を満了するため、ここで次の取締役を選任します。今年はネットワークエンターテインメントユニット担当の大下氏が退任し、そのポストにIPクリエイションユニット担当だった宮河氏が就任。そして新任の浅沼氏が取締役となりました。まあよくわからんけど、尽くされた人事を信じましょう。また、新たに社外取締役が一人増えました。国際的な展開を強化していくにあたって、海外事業におけるリスク管理等の強化を図るため、海外での経験が豊富な人員を選任するとのことでした。
そういえば、社外取締役が当社株式を保有していないことについて質問がありました。社外取締役という立場上、独立性を保つために株を持っていないんだろう、と特に疑問に思ってなかったのですが、代表取締役の田口氏の答弁によると
「独立性客観性を保つために株を持たせない方針だった(ここまでは合ってた)が、今後は見直していくかもしれない(え、いいの?)」
とのこと。確かに調べてみると社外取締役が株を保有してはいけないという決まりはないようです。不勉強でした。
議案は全て可決され、総会終了。今年も治安が良かったです。
展示会
総会終了後の展示会では、商品サービスの展示(めっちゃガンダム)や歴代ガンダムのOP映像の上映(本当に今回はガンダム一色でした)と共に、例によって取締役接近イベントが開催されていました。
会いに行ける重役!
私は今回代表取締役の田口氏の列に並び、ツーショット写真を撮らせていただきました。自分の写真を撮ってもらうなんていつ以来だろう。いや違うんです。ツーショが目的だったんじゃないんです。総会中に訊けなかった質問をしようと思ったのですが、人気イベントすぎて時間が足りなくなり、「お写真と一言だけでお願いします〜」と言われてしまったのです。残念。つーかなんでお写真は撮る前提なんだw
ツーショ撮影と「引き続きよろしくお願いします」と一言、そして握手できたので、理想的な接近イベントだったのではないでしょうか。え、これ無料でいいんですか?あれ?
お忙しい中短い時間でも対応してくれるのは非常に有り難いのですが、もう少し時間を確保できないものでしょうか、というか一人あたりの対応時間が長かったのかな。剥がし役の今後の活躍に期待ですね。
そして優待の目玉(?)のアートコレクション現物。
今年は1年生ですね〜
って、あれ?
だから喜子じゃなくて善子!じゃなくてヨハネ!👿
こんなところでもヨハネでした…
感想
グループ各社の連携を更に強めていくこと、それによって製作委員会方式に頼らない自社グループだけで作り上げるコンテンツへの意欲、VR等新技術を用いた展開、ここまで育てた既存IP*1の価値向上に力を入れつつ、それで満足せず未来を支える新しいIPの創出を特に重要視していることなどから、今後も期待できると判断し、保有を続けようと思いました。もとよりそのつもりだったんですが。できれば一生保有していたいですね。特に製作委員会方式に頼らないコンテンツ作りという発言にぐっと来ましたね。いいね👍しました。
新規IPもいいけど、ラブライブ!もしっかり頼むよ(本音)
(資料はサイトから誰でも見られるので興味があれば見てみてください)